« 本・リーダーに絶対役立つ韓非子 ①(2017/1)守屋洋 | トップページ | 本・最後の停戦論 ウクライナとロシアを躍らせた黒幕の正体 ①(2023/7)・鈴木宗男・佐藤優 »

2023年11月28日 (火)

本・リーダーに絶対役立つ韓非子 ②・(2017/1)守屋洋

Photo_20231124235401


第4章 トップが自滅する10の原因
第5章 仕える側の論理
第6章 現実を生きる人間学


第4章 トップが自滅する10の原因
トップが身を滅ぼす10の過ちは??
1 小さな忠義にこだわると、大きな忠義を見失う
2 小さな利益にとらわれると、大きな利益をそこなう  
3 気ままにでたらめをし、外国に無礼をはたらくと、わが身を滅ぼす 
4 政治をそっちのけにして音楽に熱中すると、自分を苦境に追い込む
5 欲に目がくらんで利益ばかり追求すると、国も自分の身もともに滅ぼしてしまう
6 女の歌舞に熱中して国政を顧みないと、国を滅ぼす
7 国を留守にして遠方に遊び、部下の諫言に耳をかさないと、身を危うくする
8 過ちを犯しながら忠臣の意見を聞き入れず、あくまでも意地を通そうとすれば、
  せっかくの名声を失い、世間のもの笑いになる
9 自分の力をわきまえず、外国の力をアテにすれば、国を削られてしまう
10 小国のくせに、他国に無礼をはたらき、部下の諫言に耳をかさなければ、
  地位を持ちこたえることができない

1 小さな忠義にこだわること
〇 戦場で酒をすすめたばかりに
  「楚」の共王が「晋」と戦い、激戦になる!
  「楚」の将軍が負傷し、水を求めるが部下は酒を勧める!
  将軍は酒が好きである! 水と偽って将軍のために勧める??
  これを共王が見て戦いを止め、将軍を断罪に処す!!
  悪意で勧めたのではなく、善意の行動であるが、小さな忠義に過ぎないと!!
  一 好きだからのめり込むのは弱さである! 自己コントロールが必要であると!
  一 何が重要かの判断を誤らないこと! 冷静な判断が常に必要である!!
  
2 小さな利益にとらわれること  
〇 目先の利益に釣られたばかりに
  手が込んだ策なのか???
  「晋」の献公は「虢」を攻めるに「虞」を通らねばならない!
  贈り物をして道を通らせて貰う!!
  「虞」の重臣は諫めるが道を貸し、3年後「晋」に攻められて贈り物も帰すことになる!
  小さな利益にとらわれると、大きな利益を失う!!
  韓非子は言う! 人間は利益によって動く!
  どうせなら目先の小さな利益よりも、大きな利益を追求したほうがよい!
  トップに望まれる自戒は?
  一 大局的な判断を見失わないこと
  一 常に目標管理を怠らないこと
  
3 でたらめをすること 
〇 好き勝手は自滅のもと
  「楚」の霊公は、申の地で会盟を行う!
  遅れて来た太子を幽閉し、他の君子に無礼をはたらく!
  秘書官が諫めるが聞かない!!
  結局臣下の謀反で餓死する!
  
  「気ままにでたらめをして、外国に無礼をはたらくと、わが身を滅ぼす」
  「でたらめの」の原文は「行僻」であり、内容は?
  一 常識はずれ
  一 片寄ったこと
  一 一人よがりの独善
  トップは偉大な常識人たれと!!

4 音楽に熱中すること
〇 あやしげな琴の調べ
  連作である!
  「衛」の霊公が「晋」に行く!
  途中で琴の調べに魅せられ、楽師・師涓に覚えさせる!
  何者か分からない……
  
〇 亡国の曲を聞きたがった平公
  「晋」の平公は音楽が好きである!
  歓迎の宴で、楽師・師涓が演奏するが、晋の楽師は反対する!
  「亡国の曲」だと!!
  それでも聞きたがり、次から次へと聞く!!
  
〇 徳のない者がへたに真似ると
  年老いた平公の楽しみは音楽だけである…………
  忠告を無視して聞き、天災に遭い、自らも病になる………
  「政治をそっちのけにして音楽に熱中すると、自分を苦境に追い込む」
  あやしげなものは音楽だけでない!
  加持、祈祷、霊媒、占い………
  全面的に依存するのはどうかなと!!
  
5 欲に目がくらむこと
〇 知伯、図に乗って横車を押す
  「晋」の知伯搖は「趙」「韓」「魏」の兵率いて「范」と「中行」を攻め滅ぼす!
  その後、魏に土地を要求し、韓にも要求する!
  趙は断る!!
  
〇 聖人の治は民に蔵して府庫に載せず
  「趙」の襄子は戦いの準備をする
  食料、武器を3年分貯める! 
  城郭の修理も行う! 準備万端か???
  
〇 唇亡ぶれば歯寒し
  「晋」の知伯搖は「韓」「魏」の兵率いて3年に渡る包囲を行う!
  「趙」の襄子は「韓」「魏」を説得する!
  次はあなた方の番だと!! 
  3者連合で「晋」に対抗する!
  
〇 参謀の進言を聞かないばかりに
  「晋」の参謀は、「韓」「魏」の国王を見て疑う!
  それを知伯搖に伝えるが、知伯搖は「韓」「魏」の国王に言う!
  参謀は、「韓」「魏」の参謀を買収せよと!
  しかし取り分が少なくなると拒否する!
  参謀は出奔する………
  
  「欲に目がくらんで利益ばかり追求すると、国も自分の身もともに滅ぼしてしまう」
  利益は追及するものだが、他者との共存を図る!
  自分だけが良いではダメである!!
  韓非子は言う!
  一 やり過ぎることのマイナス
  一 他とのバランスをとること

6 女の歌舞に熱中すること
〇 倹を以ってこれを得、奢を以ってこれを失う
  これもマッチポンプである???
  「秦」の穆公の元へ「戎」が由余を派遣する!
  ここで「道」について聞かれる! 政治である!
  「倹約」をもって国を治める! 「贅沢」で国を失う!
  穆公は不満である!
  堯、舜、禹、夏王朝、殷王朝と贅沢になる!
  その都度、諸侯は離れて行く!
  穆公は由余を危険視する!!!
  引き離し、戎王に女歌舞団を送り込み、骨抜きにする!
  由余は帰国し諫言するが聞き入れない!
  由余は秦に身を寄せて、大臣になる!
  「戎」は「秦」のものになる………
  
  「女の歌舞に熱中して国政を顧みないと、国を滅ぼす」
  「女楽」??? 道楽、趣味!
  「先憂御楽」 宋代の名宰相で、楽しみは後で、先にやることをやれと!
  トップが真っ先に楽しみに溺れては、先が見える!!
  
7 国を留守にして遠方に遊ぶこと
〇 諫言を聞き入れたおかげで
  「斉」の実力者、田成子は遠くの海岸に遊ぶ!
  帰国を口にするなと命令する!
  が忠臣が諫言するが、首を刎ねようとする!
  が過去の例を出し、諫言を続ける……
  帰国することにするが、反乱の計画がある………
  
  「国を留守にして遠方に遊び、部下の諫言に耳をかさないと、身を危うくする」
  韓非子は言う!
  トップは本拠地でにらみを効かす! 全局を見る!!
  「率先垂範」「陣頭指揮」は聞こえは良いが、部下に任せる!!
  
8 忠臣の意見を聞き入れないこと
〇 名補佐官に恵まれても
  またまた「斉」の桓公である!
  管仲が政務できなくなるので後継者を聞く!
  王が推薦する人間は、管仲が拒否する!
  自身が推薦するが、管仲亡き後、桓公は自分の意中の人間を後継者にする!
  王の留守に反乱し、王は殺される!!
  
  「過ちを犯しながら忠臣の意見を聞き入れず、あくまでも意地を通そうとすれば、
   せっかくの名声を失い、世間のもの笑いになる」
  「過チテ改メザル、コレヲ過チト謂ウ」 論語
  過ちは誰にでもある! が、もっとも困るのは??
  一 過ちを犯しても、それに木が付かない
  一 気づいても改めようとしない
  補佐官を上手く使うかは、トップの器量である!!
  
9 自分の力をわきまえないこと
〇 あてにならないものをあてにして
  「合従連衡」である! つまり蘇秦と張儀である!
  「秦」が「韓」を攻める! 
  「韓」の宰相、公仲朋が進言する!
  張儀を通じて「秦」と和睦を図り、連合して「楚」を攻める!
  これを「楚」の懐王が恐れ、外交顧問が進言する!
  「韓に贈り物をして、兵を揃えて見せて援軍を出すと!」
  「共に秦と戦う??」 詐欺みたいなものであるがこれを当てにする!
  秦と戦うが、援軍は来ない! 攻め落とされる!
  外交顧問は王に見切りを付けている!
  
  「自分の力をわきまえず、外国の力をアテにすれば、国を削られてしまう」
  小国は大国の傘下に入るか、ずる賢く生き残る!
  真田一族か???
  自国の力を見極めて、他国と手を結ぶ!!!
  
10 無力なくせに礼を知らぬこと
〇 無礼をはたらいたばかりに
  「晋」の重耳である! 国を出て流浪している!
  「曹」に行き共公に無礼を受ける!
  重臣二人は重耳がただものでは無いと見抜く!!
  一人は憂いを無くすために殺すことを進言する!
  もう一人は食料に金銀を贈る! 食料だけ受け取る!
  重耳は「曹」から「楚」「秦」へ向かう!
  「秦」の穆公が、援軍を出して重耳を王位につける!
  重耳は「曹」を攻撃する………
  かって重耳を助けた重臣を助ける………
  
「小国のくせに、他国に無礼をはたらき、部下の諫言に耳をかさなければ、
   地位を持ちこたえることができない」
  「勇ニシテ礼ナキ者ヲ悪ム」 孔子
  分をわきまえて礼を尽くす!
  ただの乱暴者が好かれるはずがない!
  恨みを買い、それが分からず、いつか仕返しされる!!
  人間学の基本か?? トップは理解しなければならない!!
  
  
第5章 仕える側の論理
1 仕える者の心くばり
〇 説得するためには相手の心を読め
  説得する相手はトップなのか??
  名声が欲しいのか? 利益が欲しいのか? 単にパクりたいのか?
  この当たりの機微を分かることは重要である!!
  韓非子は言う!
  「説客??」 口先三寸か??
  相手の心を読む!!
  「蘇秦・揣摩の術」 一種の読心術で合従策を実行した!
  
〇 相手の気持ちに逆らうな
  トップを説得するには?? 
  ◆ 誇りにしていることは褒め、恥は忘れさせる!
  ◆ 私利私欲の非難を気にしていれば、大義名分を与える!
  ◆ 志の低さをきにしていれば、十分意義があると!
  ◆ 理想が高く計画倒れでは、実行しないようにアドバイスする!
  ◆ 知謀を自慢していれば、同じような事例を挙げて知恵を付ける!
  ◆ 他国との平和共存を説くときは、人類の理想であり、トップにプラスになる!
  ◆ 危険な事業を止めさせるは、問題点を指摘し、トップにマイナスになる!
  ◆ 仕事を褒めるには他の同じ例をで、諫める時は共通点のある例を引く!
  ◆ 破廉恥と非難されていれば、同じ例を上げ、気にする必要はない!
  ◆ 失敗にを気にしていれば、同じような例を挙げて、責任が無いと楽にさせる!
  ◆ 能力に自信を持っとぃれば、ケチをつけない!
  ◆ 決断力を誇りにしていれな、誤りを指摘しない!
  ◆ 知略に富むと思っていれば、欠点を指摘しない!
  著者言う、ゴマすりのオンパレードであると!!
  韓非子は言う! 相手の気持ちに逆らうな!!
  でも諫言できないのではないか???
  
〇 これでは自分の身が危ない
  計画を成功させるためには?? 自分の身が危ない!!
  ◆ 隠密にとりはこぶ! 外に洩らせば失敗する!
  ◆ 表と裏のことを分かっていると、裏まで知っていると危ない!
  ◆ 献策が採用されて、それが漏れると疑われる!
  ◆ 信頼されていないのに手の内を全部さらけ出すと、成功しても危ない!
  ◆ 上級者が過ちを犯して、批判が加えれば危ない!
  ◆ 上級者が部下の企画を横取りしようとしている、いきさつを知っていれば危ない!
  ◆ 相手の能力にありあまることを強要したり、やらざるをえないことに待ったをかけない!
  ◆ 立派な人物のことを話題にすれば、当てこすりに思われる!
  ◆ 下らぬ人間のことを話題にすれば、売り込みと思われる!
  ◆ お気に入りの人間のことを話題にすれば、取り入ろうと思われる!
  ◆ 嫌っている人間のことを話題にすれば、試していると思われる!
  ◆ はしょった言い方は、ろくにものを知らないと思われる!
  ◆ こと細かに論じると、知ったかぶりした奴と思われる!
  ◆ かいつまんで大意だけ述べれば、やる気のない奴だと思われる!
  ◆ 大風呂敷を広げれば、礼儀知らずの田舎者と思われる!
  こちらの動機がどうあれ、相手がどう思うか??
  韓非子の指摘は懇切丁寧であるが、最悪の受け止め方をされる!
  「べからず集」を頭に入れている!!!
  
〇 知に処するは難し
  「鄭」の武公が「胡」の国を討とうとした!
  「胡」を攻撃を進言した重臣を殺す! 「胡」は安心して攻撃される!
  
  「宋」の金持ちの家の塀が壊れた!
  この塀を修理しろと言うのが隣人と息子!
  泥棒に入られて、隣人を疑う!
  知ることはやさしいが、その対処が難しい!
  殺された重臣は何が悪いのか??
  自分のおかれた立場、状況を考えた上で発言する!!
  「政治的配慮」が必要であると!!!
  
〇 逆鱗に触れてはならない
  「衛」の霊公の寵愛を受けた少年がいる!
  母が病気で霊公の車に許可なく乗る!
  霊公に美味しい桃を半分食べて、残りを渡す!
  時代は進み、少年も普通のおっさんである!
  寵愛も薄れて、勝手に車を使った? 食べ残しの桃を渡した??
  霊公の気持ちが、愛から憎しみに変わった………
  
  龍は飼いならせば人も乗せるが、逆鱗、のどの下の鱗がある!!
  これに触れると人をも噛み殺す!!
  ゲーム・オブ・スローンズでは無かったが………
  ホビットでは黒い鱗があった??
  逆鱗に触れないのが説得力の極意である!!
  
  韓非子のまとめた説得力の極意とは???
  一 相手の心を読みとること
  一 相手の信頼をかちうること
  一 相手の気持ちに逆らわないこと
  一 相手の立場や状況を考えること
  一 相手の急所に触れないこと
  
  
2 仕える者の苦心と論理 
〇 仕える者の苦心
  「宋」の子圉が、宰相に孔子を会わせる!!
  宰相は孔子と会ってから子圉に、ノミかシラミにしか見えないと!
  孔子が君に会えば宰相が、ノミかシラミしか見えない??
  孔子の推挙を思い止まる!!
  
〇 右へならうのが無難
  「殷」の紂王は酒宴に明け暮れて日時が分からない
  重臣・箕子に聞きに行くが、みんな忘れているのを恐れて自分も忘れていることにする!
  「大勢順応」である!!
  先頭にも、後尾にも付かず、真ん中あたりをうろうろする???
  それが安全だと!!!
  
〇 植えるのはむつかしいが抜くのはやさしい
  説客・陳軫が「魏」の国で言われる!
  例え話である! 忠告である!
  柳の木は植えるのは難しく、抜くのはやさしい!
  要は、回りは敵ばかりだと11
  
〇 相手の心を読みとったうえで
  「斉」の実力者がいる! 家に招待されると一方が見えない?
  これを切ろうとするが止める!
  要は、悟ったことを知られたくないと!
  
  韓非子は言う!
  「知ニ処スルハ難シ」
  知ったうえで、どう対処するのか?????
  深読みが必要………
  
〇 こんなトップは信用できない
  説客・魯丹は三度も中山の君主と会うが意見を聞いて貰えない!
  側近に金をバラくと食事の招待され、その態度の変わり身に不信を抱く!
  そのまま退出すると、スパイと言われ殺されている!
  ちゃんとした相手なら説きようもあるが、
意見を直ぐに変える人は早くに見切りをつけたほうがよい!
  
〇 いずれにせよ仕え方は同じ
  「衛」の将軍の文子は、孔子の弟子、曾子に会う!
  その時の態度による批判である!!
  ろくな死に方をしない!!
  
〇 トップの心も事態の変化も読める人
  「殷」の紂王に仕えた崇候と悪来は、謀殺にあわない術を心得ていた!
  が「周」の武王に攻め滅ぼされることは予見できなかった!
  紂王に仕えた、比干、呉王・夫差に仕えた伍子胥は主君が滅ぶのが予見したが、
  自分が殺されることは予見できなかった!
  トップと事態の変化の両方を読みとっている必要がある!! これが聖人である!
  
〇 権力者は無視できない
  「宋」は宰相が権力を握っている!
  宋の君主に会うのに、宰相を同席させる忠告を受ける???
  なんとなく分かる話である!!
  
〇 相手の意表を衝いた説得
  「斉」の靖郭君が薛に城を築く???
  これに食客は反対する!!
  客人を取り次ぐなと!
  「三言だけ言わしてくれと」
  「海、大、魚」 こう言われれば、靖郭君も気になる!
  最後まで言わせる!!  作戦勝ちである………
  薛に城を築くのを止めた!
  説客も話を聞いて貰うには思いもかけないこともする!!!
  
〇 自分一人の問題ではない
  「晋」の范分子は君主に諫言した! 父に叱られる………
  諫言より、遠回しにいさめる「諷諫」のほうがよい???
  身にかかる災難を少なくする!!!
  
〇 王の意中を見とどけたうえで
  「斉」の宰相、孟嘗君は、威王の夫人が亡くなりその後継者を見極める!
  難しい! 10人から誰を選ぶか? 間違えれば失脚である!
  玉で10個の耳飾りを作り、1個だけ飛び切り上等に仕上げる!
  側室の一人がそれをしている! 決まった!!!
  信頼を得るのは難しいが、失うのは簡単である!
  慎重な対応が必要である!!!
  
〇 情報操作でトップを動かす
  「秦」の恵王の時代に、甘茂が宰相である!
  別の人間を候補者にする! これを聞きつけ恵王に問う!
  立派な宰相を見つけたと!! 誰に聞いた??
  本人が言っている!! 国外追放である!!
  
  「事ハ密ナルヲ以ッテ成リ、語ハモルルヲ以ッテ敗ル」 韓非子
  ことあらば足を引っ張る輩がいる! スキを与えてはいけない!!!
  
  
第6章 現実を生きる人間学
1 人間学の機微
〇 肝心なのは自分の心
  「斉」重臣・慶封が反乱を起こして逃げる!
  「晋」は近いが「越」は遠い!
  心さえ入れ替えれば遠い近いは関係ない!
  遠くに逃げると安全と思いたるが………
  
〇 知らないことは学べ
  またまたまた「斉」の管仲である!
  討伐後道に迷う! 老馬を放して道を見つける!
  蟻を見て水を見つける!
  現在の人間は、おろかなくせに聖人からも学ぼうとしない!
  
  「コレヲ知ルヲコレヲ知ルトナシ、知ラザルヲ知ラザルトナセ、コレ知ルナリ」 論語
  知ったかぶりに進歩はない!!
  
〇 人にはそれぞれ見所がある
  「魯」の重臣・孟孫が小鹿を捕まえる!
  秦西巴に命じて持って帰らすが、母鹿に返す………
  孟孫は怒り追放するが、呼び戻し子守にする!
  「小鹿にさえ情けをかける! 我が子にも………」
  これはどうかなと???
  
〇 端を見て末を知る
  「殷」の紂王である! 象牙の箸を作る!
  重臣箕子が恐れる!
  箸に他を合わせると贅沢になる!!
  天下の富を集めても足らなくなる!!
  かすかな微候を見ただけで、顛末を予見出来る!!
  
〇 美女の料金はなぜ安いのか
  楊子と言う学者が旅の途中に旅籠に泊まる!
  飯盛り女がいるが、美人は安く、醜い女は高い!
  美人は美しさを鼻にかけるが、醜い女は努力する!
  納得である!!
  才能に恵まれても、鼻にかけては相手にされない!!
  自分を誇示しないから人に立てられる!!
  乱世に残る処世の知恵である!!
  
〇 あやしむのが当然
  犬が出て行った時が白い服で、帰って来た時は黒い服である!
  吠えた犬をぶとうとした!
  あやしいものを、あやしいと思うのは人間も犬も同じ!!
  
〇 確かな見通しがあれば
  弓の名人が弓装束に身を固め、足場を固めれば、安心して的を持てる!
  子供の腕ならば的は持てない!!
  確かなものは安心できる!! 
  確かなものと確かでないものを見分ける目が必要である!!
  確かと思い込むのは危険である!!
  
〇 富の限界はどこにあるか
  「斉」桓公が、管仲に「富には限界があるのか?」
  「満足することを知らずに身を滅ぼす!」 これが限界か??
  
〇 人間はイメージで動くもの
  「宋」では太后が実権を握り、宰相が実権を握っている!
  ご主君が成長すれば自分で政治を行い、宰相は降りなければならない!
  隣国に頼んで、ご主君の親孝行を褒める??
  そうすればむやみに太后から権限を取り上げれない???
  権限を保てると!!
  一度イメージが固まると、抜け出せない………
  
〇 どちらが当てになるのか
  「鄭」の国の現実の変化に対応出来ない硬直化した男の話である!
  靴を買うのにサイズを図り書いていくが忘れて取りに帰る?
  戻った時は靴屋は閉まっている!
  靴屋で測れば済むことであるが………
  
2 人間関係の現実 
〇 ウソも方便
  伍子胥! 逃げる時に国境で捕まり門番に言う!
  「宝石を門番が飲んだと言うと!!」
  慌てて釈放される!!
  
〇 人も国も常に利益を追求する
  「斉」は大国、「宋」に攻め込む!
  「宋」は「楚」に助けを求め、救援を引き受ける!
  おかしい?? 
  「斉」に、「宋」が戦いを続けさせるためである!
  救援は来ない……… 同じような話は紹介されている!
  
韓非子は言う!
  人も国もみずからの利益を追求する!
  自分の力だけ頼りで、他人の力をあてにしない!!
  
〇 ものは考えよう
  「楚王」に不死の薬を献上する!
  これを秘書官が飲む!
  殺せば不死かどうか分からないと???
  噓も方便か???
  
〇 お返し
  「韓」の宰相が入院する!
  金を持って見舞いに来るが、後任に推薦しない!
  法を重んじる人間か?? 人望のある人間か?
  当然、法を重んじる人間である! そう言う言い方で借りを返した!!
  手練手管である………
  
〇 強い者になびくのは当然のこと
  「衛」は「呉」を恨む!! 剣の鑑定人が呉王を暗殺する?
  何の益があるのか?? 魏で無く利である!
  「衛」は貧しく、「呉」は豊かである!
  鑑定人は裏切るかも分からないと!
  人間、損得勘定で動く! 強い者になびくのは当然である!!
  裏切られたと言うより、始から警戒せよと!!
  
〇 見当違い
  堯である!!
  賢者の許由に天下を譲ろうとしたが逃げ出す!
  逃げた先で泥棒と疑われる!
  激しい差を感じるが、人物を知らなかっただけである???
  
〇 利害が一致すればシラミでも団結する
  この話、よく聞くがシラミに確認したのか?
  シラミがそう言ったのか??
  
  「孫子」 知らない同士の兵も死地におけば死に物狂いで協力すると!!!
  
〇 気を許せぬ男
  「晋」の中行文子が亡命する! 町の町長と顔見知りである!!
  一休みさせて貰う案を一蹴する1
  案の定、後続の2台が捕まる………
  信用出来ない!!
  
〇 仲介の仕方
  「韓」と「趙」が争い、「魏」に助けを求める!
  「魏」の文侯はどちらも断る!
  後に仲直りの手段と気が付く!!
  
〇 信用が大事
  「斉」が「魯」を破り、鼎を要求される!
  偽物を持って行くが見破られる!
  それでも本物と言い張る!
  学正子春に返事を求める!
  何故、本物を持たせなかったのか? 惜しいからだと!!
  「自分も信用を無くしたくない!!

〇 親切にされるのがつらい
  呉起である!
  膿に苦しむ兵士の膿を吸い出す!  母親が泣く??
  夫が同じことをされて感激して戦い戦死する!
  息子の運命も同じか??
  わざとらしい感じがするが………
  
〇 子供にウソは教えられぬ
  曾子の妻が、買い物から帰ったら豚を殺して料理する!
  夫は実行し、妻は焦る!
  子供に嘘を教えたら何も教えられないし、ムダになる!!
  
〇 私怨はあくまで私怨
  「晋」の解狐が重臣・趙簡子に自分の憎んでいる男を推薦した!
私怨があるが、公的なものは違う! 能力が優先である!
同じような話がある! 会津藩に加藤嘉明を推薦した藤堂高虎である!
  仲は良くないが………
  

3 現実に対処する知恵  
〇 早目に手を打てば
  「蔡」の桓公に、名医・扁鵲がしんだんする!
  進行が早いが、桓公は手をうたずに手遅れになる!
  再度呼び出すが、逃げた後だった!
  「病、膏肓ニ入ル」
  「智者ハ未萌ニ見ル」  戦国策
  「未萌」 物事が目に見えることで、それまでに手をうつのが智者である!
  
〇 競馬に勝つ極意
  無いと思うが………
  「晋」の重臣、趙襄子が、王子期に馬を教わる!
  肝心の極意を教えて貰っていない! あるはずがない!
  
  王子期の言葉! 雑念がつっていれば勝てない!!
  一 無心の境地
  一 集中力

〇 救援にもタイミングがある
  「晋」が「邢」を攻めた時、「斉」の桓公は援軍を送る!
  鮑叔が進言する!
  「晋」の力を弱めるためにたたを続けさせて、援軍を送る!
  「小さな力で大きな成果を上げる」
  
〇 宝の持ちぐされ
  「魯」の国の夫婦!
  夫は布製の靴、妻はネリギヌの細工の技術を持っている!
  「越」に引っ越そうとして忠告される!
  「越は皆はだしで、髪はザンバラ髪である!
  貧乏になるだけだと!
  物事を成し遂げるには?
  一 天の時
  一 地の利
  一 人の和
  
〇 実家に帰されたがめつい嫁
  嫁にやる時、出来るだけへそくりを貯めよと!
  そのために実家に帰される! 荷物は倍になっている!
  父は褒めた!! しかし考え違い、本末転倒で、頑張れば頑張るほどおかしくなる!
  
〇 どちらに利益があるか
  馬の鑑定人、伯楽は、気に入らない弟子には名馬の鑑定法を、
  気に入った弟子には駄馬の鑑定法を教える!
  名馬はめったにいないから利益が薄い! 駄馬は何処にでもいるので利益が高い??
  「俗説ほど役に立つ」
  
〇 修正のきかない部分が肝心
  桓赫が言う! 修正のきかない部分を念入りに仕上げる!
  鼻は大きく、目は小さく! 修正出来ると!!
  そうすればめったに失敗しない!
  
〇 失敗しても後処理をきちんと
  「宋」の監止子! 金持ちの商人である!
  わざと粗玉を落として引き取り磨き上げて売り儲ける??
  後始末と言うより、詐欺ではないか???
  
〇 二股をかける
  「韓」の王が確立されるが正式ではない!
  「周」にその弟が身を寄せていて、こちらを王にしたい!
  謀臣が言う! 車100台で送り出す!
  首尾よく擁立されたら護衛のために、拒否されれば賊を護送してきたと!
  メチャメチャ人が悪いと思うが………
  この謀臣、良い死に方はしない!!!
  
〇 中途半端はいけない
  「水に落ちた犬は叩け」???
  「呉」の王闔廬が、三度勝ちこの辺で切り上げようと!
  伍子胥は勢いに乗じると!!
  つまり徹底的にやると!!!
  
〇 目のつけ所が違う
  墨子は技術者である! 木のトビを作り飛ばす!
  が、自分より車のくびきを作ったものを褒める!
  韓非子は言う!
  高尚ぶった議論や、非現実的な名論卓説は何の価値もない!!
  
〇 ごまかしがきくからやさしい
  「斉」の王が絵描きの食客に聞く!
  描くのに何が難しい? 犬や猫!
  やさしいのは?? お化け!! 実物がないから………
  
〇 けがの功名
  「楚」の男が、「燕」の宰相に手紙を書く!
  暗かったので、「明かりを挙げよ」と言ったら、手紙の中に書かれた?
  これを受け取った「燕」の宰相は、わが意を得たり!!!
  賢人を採用せよと!! 国は治まったが、勘違いである!
  こんな学者は現代も多い??
  
〇 せっかく人材をそだてても
  「斉」を逃げ出した陽虎は「晋」に行き、趙簡子に会う!
  人材を育てるのが上手いと言うが、その秘訣は!
  三人育てたが、罪を得て追われると皆追いかけて来た!
  上手いとは言えない!!
  趙簡子は笑う!!
  ミカンやゆずは美味しいし! からたちやいばらはとげを刺す!!
  育てる人間を選ばなければならない???
  
  
  
リーダーに絶対役立つ韓非子・守屋洋  
  
 

« 本・リーダーに絶対役立つ韓非子 ①(2017/1)守屋洋 | トップページ | 本・最後の停戦論 ウクライナとロシアを躍らせた黒幕の正体 ①(2023/7)・鈴木宗男・佐藤優 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

名言格言」カテゴリの記事

政治・政局」カテゴリの記事

中国 (モンゴル)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 本・リーダーに絶対役立つ韓非子 ①(2017/1)守屋洋 | トップページ | 本・最後の停戦論 ウクライナとロシアを躍らせた黒幕の正体 ①(2023/7)・鈴木宗男・佐藤優 »

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のコメント

カテゴリー

無料ブログはココログ